ウチの薬局の軒先(?)には、
駄菓子屋のように、商品やら飾りやら広告やら、いろいろぶら下がってますが、
最新はこちらです。
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板藍根
「ばんらんこん」と読みます。

中国では、風邪を引いたら飲む、みたいなメジャーな存在です。
免疫力を高め、予防にもいいよ、というものです。


風邪の漢方と言えば、CMの影響でしょうか、
「葛根湯」
を思い浮かべる方が多いと思います。

葛根湯も、きちんと飲めばよく効きます。
ただ、
この「きちんと」がなかなか難しい。


漢方薬は、西洋薬とは使い方が違います。
病名⇒この薬
と、簡単には決められないんですね。

同じ病名、同じ症状でも、人によって違う漢方が効く場合もあります。
まったく違った症状でも、人によって同じ漢方が効く場合もあります。


で、風邪。
風邪などの感染症の場合は特に、
症状の進行具合によって、使う漢方が異なってきます。

葛根湯の場合、
「風邪の初期」
というのは、皆さんなんとなくご存知かと思いますが、具体的にどんな症状だと思いますか?

それは、葛根湯に入ってる生薬を見ればわかります。
葛根湯に入ってる生薬は、7種類。
桂枝、芍薬、生姜、大棗、甘草、麻黄、葛根

桂枝:発汗促進
芍薬:鎮痛、鎮痙
生姜・大棗・甘草:胃薬セット

ここまでの5種類で、「桂枝湯」という処方になっています。
これに、もう2種類、
麻黄:発汗促進
葛根:コリをほぐす
がトッピングされて、葛根湯が出来上がっています。

これを総合して、
風邪の初期に、「汗が出なくて、ぞくぞくして、ふしぶしが張って痛む」ような状況に効くことが分かります。

なので、
汗をだらだらにかいて唸ってるような症状とか、
ただ単に鼻水、咳などの症状には、葛根湯は効かないという事になります。

それと、葛根湯の説明書には、
「比較的体力のある者」
と書かれている場合があります。
つまり、きゃしゃな女性などには、合わないことがある。
コレ、「麻黄」が入ってるからなんですよね。

あと、
「肩こりにも効く」
というのは、葛根が入ってるから。
なので、葛湯なんかを飲んでも、肩こりにはいいという事ですよね。


そんなわけで、
漢方を使うときは、きちんと合ったものを使いましょうという話。


板藍根の話を書こうと思ったら、葛根湯の話になってしまった。