以前にちらっとここに書いたのですが、
私は、薬剤師であるのはもちろんですが、自動車整備士の資格も持っています。
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なので、今でも自分のクルマを直したり、
修理の依頼を受けたりすることは良くあります。


元々、自動車整備士として働いてて、
それを辞めて薬科大学に行ったので、
留年もしてないのに、大学を卒業したのは、33歳の時です。


「まったくの畑違い」
と、よく言われました。
確かに、私は工業高専出身なので、普通高校のような勉強はしてませんでしたし、
(なので、有機化学や数学なんかは、受験を機に1から勉強しました)
整備士は(特に私は大型トラックのディーラーにもいたので)
頭から爪の先まで真っ黒なのに対し、
医療系は、隅から隅まで真っ白。

確かに対極のような気もします。


でも、私的には、どちらの仕事のも差が無いという事。

薬剤師になる時、
「人の命を守る仕事だから、絶対にミスしてはならない」
と、口を酸っぱくして言われました。
なんだか、医療系を特別視しておっしゃる方もいましたが、
そんなのは、どんな仕事でも一緒。

例えば、整備士なら、
トラックのタイヤのネジを締め忘れれば、タイヤが飛んで大きな事故になります。
そんな責任感は、どんな仕事でも存在するのが当たり前で、
わざわざ、声に出して言わないだけのこと。


整備士時代に、ある人から言われた言葉。

「整備士は、壊れたクルマを直すだけの仕事じゃない。
大事なクルマが壊れて、困ったり悲しんだりしている、オーナーの心を直すのだ」

これ、薬剤師の今でも同じ気持ちです。
薬剤師は、お薬を渡すだけの仕事ではなく、
本質は、患者さんを元気にすること。


イメージは違っても、本質はどんなことでも対して変わりないんですよね。